幼い頃、「愛されたい」「大切にされたい」と願いながら、
どこか心の奥にぽっかりとした欠落感を抱えて育ちました。
その欠けた想いは、大人になっても消えることはなく、
「なぜ大切にしてくれないのか」「なぜ愛してくれないのか」と
あらゆる場面で自分を責めたり、他人と比べたりすることもありました。
でも、いくつもの出会いを通して、少しずつ気づけたことがあります。
誰かと比較しなくてもいい。
私はこの世界にたった一人の、唯一無二の存在であること。
そして、私がここに生きているということ自体が、
愛を受け取ってきた証であること。
求めなくとも、すでに愛された存在であるということ。
もしかしたら、「自分は愛されてこなかった」と感じる人もいるかもしれません。
でも、生まれてから今まで、生き続けてきたというその事実には、
必ず誰かの手が、まなざしが、温もりがあったと私は信じています。
『あなたは、愛に敏感な人なんだね』と教えてくれた人がいました。
でも、その繊細さがあったからこそ、
誰かのためにと思ったり、
日常の中の小さな幸せに、目を向けられるようになったのです。
そんな私が一番心が満たされるのは、
絵を通して自分を表現してる時間です。
どんなに不安なときも、孤独を感じるときも、
絵を描くことで内側から溢れる“愛”を感じます。
もし今「自分は足りない」と感じている人がいたら、私は伝えたい。
「あなたはもうすでに、十分に愛される存在なんだよ」と。
もしまだそのことに気づけていないなら、私が代わりに伝えたいのです。
私の願いは、世界中のほんの1%の人でもいい。
「自分の中にある小さな幸せ」に気づけること。
そんな想いを込めて、私は今日も“カワイイ”を描き続けます。
「カワイイはきっと、世界がやさしいことを思い出させてくれる。」